【RPA x AI】画像振り分け作業をAIとRPAでやってみた

RPA応用編

突然ですが、みなさんは「RPA」「AI」の違いがわかりますか?
この記事を読んでいただいているみなさんであれば
どちらかに興味がある人であることは間違いないでしょう。
しかし、興味はあれど、意外と「RPA」と「AI」を混同している人が多いようです。

よく説明されるたとえでいえば、

AI  =脳
RPA  =手

と表現されます。

これは、それぞれの特徴が
AI=人間が行うような「判断」が可能
RPA=人間が行うような単純な「動作」が可能
であるということからたとえられています。

この「判断」や「動作」はAIやRPA単体(実際の体を持たない状態)であれば、
基本的にパソコンやスマートフォンの画面の中の話になります。

「RPA」と「AI」の違いが詳しく知りたい方は、
以下の記事で詳しく説明していますので、ぜひご覧いただければと思います。
なぜRPAとAIが比較されるのか

AIとRPAを使って、自動で画像の振り分けを行う

さて、今回の本題に入っていきましょう。

AI  =脳
RPA  =手

ということは、「RPA」と「AI」を組み合わせると人間が行うような判断を行い、
その判断に則した「動作」が可能になるということ
です。
そこで、「RPA」と「AI」を組み合わせて、できる簡単な身近な例を紹介します。

今回の例では、犬と猫の写真の振り分けを行います。

AI部分に関しては、AIが画像判断を行うサイトである、
IBMさんのWatson Visual Recognition Demoをお借りしました。

RPAの部分は、いつも通りRPAツール「PINOKIO」を使用していきます。

流れとしては、以下を繰り返すこととなります。



①RPAが犬・猫・その他の画像をアップロード
①Watson Visual Recognition Demoにて、アップロードされた画像を分析・関連ワード列挙
②AI画像判定の結果をもとに、RPAが犬・猫・その他を判断
③RPAが結果をエクセルに入力




それぞれ

AI  =画像の情報から何に近いかを「判断」して列挙 を担当
RPA = AIが列挙した内容を抽出して入力を行う「動作」 を担当

となります。

今回はAIが画像の情報として挙げたワードの情報から、
振り分け条件に一致するものを抽出するという作業もRPAが担当しますが、
RPAはこうした条件が決まっているものの振り分けも行うことができます。

使用する画像はフリー素材を使用し、
暗闇の中の黒猫や犬と骨格が酷似しているキツネなど、少し意地悪な画像も使用します。
どのような結果が得られるでしょうか?

実際のフロー

実際のフローを見ていきましょう。

今回の犬・猫・その他の判断はAIの解析結果の中に
dogが含まれていれば「犬」
catが含まれていれば「猫」
どちらも含まれていなければ「その他」
とします。

こちらを実際に動かすと以下のような動作となります。

フローの実行結果

結果はどのようになったでしょうか?


AIの解析結果も動画上で確認ができますが、意地悪をして使用した画像も
かなり高い精度で判断されていることがわかりました


白や黒に溶け込むような犬猫の写真や、
立ち上がった姿などの写真、犬に骨格が類似しているキツネの写真などが
的確に抽出されていました。

RPA側の処理では、スムーズに使用ツールの切り替えを行い、
分析結果をもとに的確に画像の振り分けが出来ていました。

動画を見ていると、簡単で単純な作業に見えますが、
もしも人間が同じ動作を行ったとすると、ツールの切り替えにもたついたり、
結果ファイル作成の際にはコピー&ペーストが一度に一つずつしかできない関係で、
何度もブラウザとエクセルを行ったり来たりしなければならず、相当煩わしい作業になります。

さらに、AIの分析結果を目視で確認し、
自分の頭で判断して結果を入力するため、考えながら作業をすることになります


人間であれば、分析ツールを使用しなくても、
写真を目で見てすぐに回答を導き出せますが、この判断を大量にこなすことは難しいですよね。
対して、RPAは「疲れる」ということがないため、このような単純な作業を効率よく、大量にこなすことができます。
これがRPAの最大の利点といってもよいでしょう。

RPAの動作としては、思ったより早くないと感じる人もいるかもしれませんが、
これは画面上の動作待ち(ブラウザの開閉や解析結果の表示待ち)によるもので、
RPAが直接行う動作である、ブラウザにアクセスしたり、
ファイルを選択したり、Excelに転記したりする処理にはほとんど時間がかかっていません

RPAが担当する「動作」には、ネットワークのスピードや使用するアプリケーションの反応速度も関わってくるため、
ブラウザ上で行う処理では見た目にスピード感が伝わらないときもあります。

ですが、逆に難しい操作なしで、
扱うツールやブラウザの処理時間までも考慮して作業を自動で行ってくれるというのは
スピード感以上の大きな利点ではないでしょうか?

まとめ



・動作の正確性
・面倒な操作の時間短縮 ※この場合は画像アップロード時の操作や結果のExcel転記
・作業の手間自体を省くことが可能
・効率よく、大量に処理できる




という点を踏まえると、かなり人間の役に立ってくれるということは必至です。
今回はAIとRPAをコラボレーションさせて犬と猫を振り分けるという動作のフローで説明しましたが、
仕事に置き換えて、
もし、これがもっと事務的で単純な転記作業だとしたら…
もし、これがもっと莫大な量を扱う作業だとしたら…
十分にRPA持ち味を生かして、人間の仕事を楽にすることができます

あなたの仕事の中で、RPAにお任せできる仕事はありませんか?
もし、その仕事をRPAに行ってもらうことができたなら、
あなたの大切な時間をもっと集中したい仕事や私生活に使うことができるようになります。

これからは、単純作業はどんどんRPAロボットに代わってもらう時代になっていきます。
ロボットを仕事仲間にして、もっと楽しく仕事をしましょう!!

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