導入しようと思ったけれど…
オフィス業務の革命児として注目されているRPAですが、国内外を問わず多くの企業から製品が登場しています。
各製品の特長や解決したい内容に適応した製品を選択したいところですが
…数が多すぎませんか?
導入を検討している人は大きく2種類の考え方で探されていると思います。
①会社全体での効率化を考えた、将来的な視点や管理体制まで構築したうえで適応するツールを選択する
「対策万全・比較的大規模」な考え方
②一定期間のみ使いたい・部署や個人単位の小規模な業務について早期に効果を実感したい
「小規模・短期導入を目指す」考え方
今回は②に該当する小規模・短期導入を目指す方へおすすめのツールをお伝えしていきます。
RPAツールの分類
RPAツールは実行環境や管理方法などの違いから駆動方式をサーバー型とデスクトップ型に二分化することができます。
それぞれの特性は以下のようになります。
今回は小規模導入を考えているため、デスクトップ型のツール導入がメインとなります。
デスクトップ型のデメリット
小規模、短期導入ということでデスクトップ型をおすすめしましたが、デメリットについてもお伝えしておこうと思います。
①ロボットが稼働している間他の作業ができない
➡ 導入台数が少ないならば稼働中は他のPCを使うことでカバーが可能
②業務範囲が狭く、インストールされたPC内の作業しか対応できない
➡ 個人や部署での特定の業務でのみなら対応可能
③台数が増加すると管理が大変。変更があると全ての端末を手動で再設定する必要がありコストが増える
➡ 導入台数が少ないならばカバーが可能
初期の短期導入、早期解決が求められるものについてはデスクトップ型で対応し、ロボット台数が増えることが予測されたら再度ツールの選定・サーバー型への変更などを検討するとよいでしょう。
導入イメージ
製品の中で「開発」とあるものは、RPA製品に初めから備わっている機能を利用してロボットを製作することをいいます。
デスクトップ型はPC1台にRPA1台で動作します。
作業を自動化するためのシナリオ(スクリプト)はOS単位で実行するため、導入の1台目は「開発」を含む製品を選択することになります。
作成したスクリプトは他のロボットに配布することができるので、2台目以降を検討する場合は開発を含まない製品が選択できます。
RPA選定基準
RPAツールの選択については数多くある製品から
特にスモールスタートがしやすい下記の4点に注目しました。
●直感的に使える操作画面(日本語表記)
●導入コストの低さ
●サポート体制
~スモールスタートおすすめ4選~
*BizteX cobit
販売元:Biztexcobit
国産のクラウド型RPAサービス。クラウド型であるためPCやサーバーへインストールする必要がなく、ブラウザとアカウントがあれば即日導入が可能。BizteXが定期的に行う機能追加により、機能改善が行われ、新機能が利用できる点が特徴。利用ユーザー数に応じた課金ではなく、ロボットの稼働量(ステップ数)によりプランの選択ができる。1件のライセンスに対する発行アカウント、ロボット数が無制限のため担当者~全社レベルまでの業務利用が可能。
プラン名 | ライトプラン 5程度の定例業務 |
ミドルプラン 20程度の定例業務 |
プロプラン 40程度の定例業務 |
初期費用 | 30万円 | 30万円 | 30万円 |
月額費用 | 10万円 | 20万円 | 30万円 |
稼働ステップ数 | 10万ステップ | 30万ステップ | 50万ステップ |
トライアル期間 | 無料1週間トライアル期間あり |
*WinActor
・デスクトップ型がメインだが、サーバー対応型もある(WinDirector)
・Windows端末から操作可能なあらゆるソフトウェアに対応(Office製品、ERP,OCR,個別に作りこんだシステム、共同利用システムなど)
・充実した支援サービスこれまでの提供実績は800社を超え、国内シェアNO.1を誇る。
サーバー対応型のWinDirectorの提供も行っているため業務拡大時にも心強い。有償トライアル期間で社内業務を自動化、各種研修サービスの受講が可能。「技術研修」や「適用業務コンサルティング」など支援サービスも充実しているが有料となる。他オプションにより、自動化できる対象を組み合わせられる。NTTデータやパートナー企業が国内に多くあり、専用問合せセンターや技術支援メニュー体制が充実。
品 名 | 内 容 | 年間ライセンス価格(税別) |
WinActorフル版 | 業務自動化シナリオを作成し、自動化シナリオを実行する |
90.8万円 (保守料込) |
WinActor実行版 | WinActorフル版で作成した業務自動化シナリオを利用し、シナリオを実行することに特化 | 24.8万円 (保守料込) |
WinDirector | WinActorで作成したロボットを一元的に管理・統制できる上位のロボット管理ソフトウェア | 228万円 |
トライアル期間 | 有償2ヶ月トライアル期間あり |
*Autoジョブ名人
RPAのブラウザ操作部門で国内シェアNO.1「Autoブラウザ名人」の上位製品でありWindowsアプリにも対応できるようになった。15年間の業務自動化ノウハウと500社の導入実績を誇る、デスクトップ型RPA。ソフトウェア構成によって製品が分けられているが比較的安価。問い合わせサポート価格は年間ライセンス料に含まれているが、内容により導入支援サービス・スクリプト開発費用・操作指導料・その他費用が発生する。
品 名 | 内 容 | 年間ライセンス価格(税別) |
Autoジョブ名人 開発版 | スクリプト開発用ソフトウェア(実行機能含む) | 60万円 |
Autoジョブ名人 実行版 | スクリプト実行用ソフトウェア | 18万円 |
データ変換オプション 開発版 | データ変換開発用ソフトウェア(実行機能含む) | 7万円 |
データ変換オプション 実行版 |
データ変換実行用ソフトウェア
|
1万円 |
トライアル期間 | 要問合せ |
*ピノキオ
料金プランが初期費用0円、月額10万円とわかりやすい構成。繁忙期に合わせて導入数を変動できる点が特徴。OCR機能により紙媒体の業務も自動化に乗せられる点も強い(帳票類をスキャン ⇒ データ化 ⇒ 指示されたファイルへ取り込む作業が可能)。先にあげた企業ではOCR機能がない・別途オプション費用がかかるものもあるため、OCR機能・シナリオ製作機能がついての月額であればコストパフォーマンスが高いと考えられる。
月 額(税抜き) | 10万円(開発・実行機能含む) | |
トライアル期間 | 無料1ヶ月間トライアル期間あり(社内1業務自動化) |
導入にあたって
私見を交えて4つの製品について紹介してきました。
プログラミング未経験者向けということで、全製品が日本語対応・プログラミング不要な操作性を有してます。
RPAを実際に操作する様子が各製品HPにて動画で確認できますので、ぜひ参考にしてみてください。
それぞれに異なる特徴を持っているので、料金やサポート体制などトータルで判断して適したツールを試してみてください。
成果を早く求められている・まずは試したいという場合、導入を前に時間をかけすぎるより、小さな成果を上げて後押しを得てから全体への改善・業務改革に乗り出しても遅くはありません。
拡大する際に自動化したい業務の棚卸や販売店への相談や問題への対策が具体的になり、より建設的な話ができると思います。
この記事であなたの一歩を後押しすることができれば幸いです。
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