RPAの導入に関わる費用は?【まとめてみた】

RPA導入編

 

導入費用とは?

 

RPAは新システム導入などと比べ比較的低価格で利用できるツールとして注目されています。
しかし、公式ホームページをながめていると肝心の金額について「要問合せ」となり、具体的な料金があまり見つかりません。
これは製品の導入規模や必要とするオプションによっても変動するため、一概にはいえないことが考えられます。
しかし金額の目安が立たないことには導入の立案もできませんよね…
今回は、RPA導入に関わる費用の考え方・価格の目安をお伝えしていきたいと思います。

 

RPA導入工程

 

RPAの導入については大きく下記のような工程にわけられます。

 導 入 前 

「どのような業務を効率化したいのか、得られるメリットは何なのかを整理」
・改善したい業務の掘り起こしをして感覚的に行っていたものを可視化
・どの部分にRPAを適応できるのか選択し、適合するツールを選定

 

 導 入 中 

「設計のしやすさや柔軟性についてのテスト、エラー時の対応を確認」
・ロボットの設計や業務の実施
・評価や運用ルールの策定

 

 導 入 後 

「維持管理体制の作成」
・ロボットの運用管理機能の確認
・将来的な管理体制を想定してシステム変更時や増加時の保守管理体制の作成

 

この工程を通して利用形態をはじめ対応するアプリケーション、提供されるサービス、開発や保守のしやすさなどを考慮し製品を選択します。
運用の方法や使いやすさ、管理性を両立することも求められます

 

 

RPA導入に関わる費用

 

RPAを導入するうえで気になるのが費用です。
実際に導入に当たりどんな費用が必要なのでしょうか。

RPAにかかる費用は大きく2つに分かれます。
・システム関連に関わるソフトウェア費用
・コンサルティング費用

比較する基準としては 導入規模・セキュリティ要求度・ロボットの管理台数があげられます。
ツールを導入した後の利用シーンや利用範囲の拡張までをイメージして、試算していきましょう。

 

1.ソフトウェア費用

①ツールの費用 (無料~1200万円)/年

RPA関連設備の費用
初期費用、製品ライセンス料、開発料など
*ライセンスの数により契約金額がクラス分けされているものが多い

 

②維持管理費用(無料(ツールの費用に含む)~240万円)/年

業務やシステムの変更に合わせて作成されたロボットの維持管理に必要な費用
管理ライセンス、保守料、管理支援機能、機能バージョンアップ対応など

*ロボットの保守管理については適応範囲の広がり、ロボット台数の増加に対し
管理体制を構築しておかないと運用ができなくなってしまうことがすでに危惧されています = 詳細な管理体制の構築が必要とされている

 

初期費用については無料~1200万円まで、企業/ツールによって幅広い価格帯が存在します。特に海外製品については規模・コストともに大きくなりがちです。
ロボットライセンス数によって金額のクラス分けもみられるので、スモールスタート(小規模・少額)から始めて規模を広げる場合は、将来的なロボット数も考慮してツールを選択しましょう。また、維持管理費用についてはライセンス料に含み無料としている商品から、別途料金を定めているもの、都度見積もり相談としているものなど多岐に存在します。
運用保守費用は、一般的には初期費用の約10~20%といわれています。ツールによってはロボットの更新履歴やバージョン、ロボット実行においての不具合のレポートが必要なものもあります。不具合時の対応方法も確認しておきましょう。管理支援の中には、ロボットが対象とするアプリケーション変更時の運用管理機能を持っているものもあり、そのような機能を有効活用することによって効率的な管理を図ることが可能となります。社内対応で完結できる仕組みの作成、または保守管理を一部委託するなど、運用後にも支援サービスが充実しており、メンテナンスをしやすい環境を構築することが大切です。

次に紹介するコンサルティング費用については先ほど説明した維持管理機能と重複するところもありますが、サービスの外部委託費用となります。

一貫した導入作業を自社のみで考え整えることは時間がかかり厳しい作業となります。各企業から公開されている情報も断片的な中で、業務と適合度の高いツールを選定することが難しい、継続を見据えた技術的なサポートをしっかりと受けたいと判断された場合にはコンサルティングの力をかりることをおすすめします。

2. コンサルティング費用

①費用(8万円/日 ~ 240万円/年)

本格導入支援(業務洗い出し~保守管理方法)、専任サポート(管理、運用、開発サポート)、操作レクチャーや研修、スポット派遣、機能バージョンアップ対応など

支援内容はベンダーにより異なるが、業務拡大をみこしながら②維持管理費用で記述したものと同じ内容を導入時からしっかりと技術サポートで実施する。
RPA導入に関わる費用とはこれらを合算して試算することになります。

 

 

導入前よりコストが上がるケースとは?

「運用に適したルールが構築できておらず管理コストが発生する」

RPAの導入によってコストが削減されることが期待されていますが、逆にコストが増えてしまう可能性もあります。

 

これまでの業務と同様、新しいシステムを導入するには膨大な時間と人的コストがかかります。
導入時の業務量増加による人件費のコスト増については想定範囲内だが、導入中・導入後について予想外にコストがかさんでしまうというケースです。

RPA導入後もロボットの再設計や運用体制の構築など細かな作業を必要とします。
これらの対策ができていないと人的コストはもちろん、復旧までの時間と外注費用、業務内容によっては信用を失ってしまうこともありえます。
想定外の事態を考慮した障害対応や監視の仕組みなどを事前に構築して運用しましょう。

RPAを試しに導入したが思うような効果がない、そんな場合には適切な「ツール」「導入方法」「販売企業」であるか確認するとよいかもしれません。

 

 

おとくな制度

 

IT導入補助金

 

経済産業省・IT導入補助金事務局が支援する「IT導入補助金(上限50万円)」制度をご存知ですか?

IT導入支援事業者として採択された企業からRPAを導入すると、IT導入補助金(上限50万円)の申請ができ、少額スタートができる大変お得な制度になります。
初期費用を抑えたい方は「IT導入支援事業者一覧表」から調べてみるとよいかもしれません。

現在第3次公募交付申請期間です (2018年9月12日~2018年11月19日)
IT導入補助金についての詳細は、こちらをご参照ください。

 

 

まとめ

 

定型業務の選定や適用ツールの選定ができたら早速販売店に相談しましょう。
より最適なプランや運用方法について詳細な提案をしてもらえます。

その上で自社で対応でするもの、任せるものを考え、あらゆる事態を想定して導入にあたる方がスムーズな運用や拡張が可能となります。

トライアル期間があれば積極的に利用しましょう。
気づくことが多く、問題が起きた際に落ち着いて対応を考えることができます。

RPA導入については、まずは低コスト・小範囲からはじめる「スモールスタート」が推奨されています。

補助金制度なども利用し、まずは部門だけで完結するような小さな業務からはじめてみてはいかがでしょうか?
【安い・早い】スモールスタートおすすめ4選

 

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